奈良八景の一つである猿沢池には七不思議やら伝説やら様々な言い伝えがあります
それらを全て包み込んでしまうような静けさが今も水面には漂っています
時を経て、その身を横たえ龍神が池の底に眠っているのではないかと、
火傷した大蛇は癒されているのではないかと、
そんなことを願いながら池に御神酒を供えます。
帝の寵愛を再び受けられないことを哀しんで猿沢池に身を投じた釆女伝説。
その神社は釆女が入水した池に背を向けて哀しみを湛えています。
興福寺の五重塔が美しく水面に映り、歴史の重さが感じられました。
池のほとりに建つ衣掛茶屋。
柳に衣を掛けてその身を投じたという釆女に因んだ店名なのでしょう。
猿沢池に来るといつもここで休憩。
日本酒とわらび餅を頂きました。
「猿沢の池の大蛇が身を焦がす。水なき時は猿沢に行け」